2021.03.05
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ターゲットユーザーにアプリを紹介する時には、さまざまな問題に直面します。アプリのプロモーションに多くの人が広告キャンペーンを利用しますが、開始後しばらくは順調に思えても、やがて問題が生じることがあるのです。広告が飽きられてしまうこともあれば、コンテンツと関連性の低い人にばかり広告が表示されてしまうという事態も考えられます。このような問題を放っておくと、アプリのプロモーションに悪影響を与えられてしまうのです。
そこで今回は、「リーチ&フリークエンシー広告」と呼ばれるFacebook広告の機能を紹介します。
リーチ&フリークエンシー広告とは、広告を表示する頻度をあらかじめ決めておき、そのスケジュールに従って広告を意味のある順番でターゲットオーディエンスに配信する広告です。この施策で重要となるのはユーザーの過去の動向を把握すること、そして素晴らしいクリエイティブを使ってストーリー性のある広告を作成することです。ストーリーを組み立て、その中でアプリを紹介することがプロモーションを成功に導く上で重要であり、物語に顧客を引き込むことができれば大きな成果に繋がります。これを踏まえると、リーチ&フリークエンシー広告が効果的な施策であることは明らかです。見飽きた広告を作っても、効果は期待できません。革新的なアイデアでユーザーのエンゲージメントを獲得しましょう。
Image Source: http://dianadaia.dk/sequential-storytelling/
リーチ&フリークエンシー広告の戦略を練る時には、まず広告を使ってどのような成果を得たいのか明確にしておく必要があります。
リーチ&フリークエンシー広告は、プロモーションしたい製品に対しすでに興味を示している人をターゲットとする場合に大きな効果を発揮します。ブランドを認知してはいるものの、コンバージョンには至らなかった顧客をターゲットグループとしてリターゲティングできるのです。
顧客に何度か広告を見てもらえたら、新しいアイデアでさらに彼らを楽しませることで、リエンゲージメントを狙えます。広告のデザインを一新しながらも、根幹となるテーマには一貫性を保つようにしましょう。
新規ユーザーにリーチしたい時にもリーチ&フリークエンシー広告が使えます。新規ユーザーに対しても、いつでもあなたのサービスが使用できるとアピールしたい時には特に、リーチ&フリークエンシー広告が効果的です。
Image Source: https://blog.adstage.io/2017/05/10/facebook-sequential-advertising/
広告キャンペーンでは様々な問題が発生します。リーチ&フリークエンシー広告がそれらの問題をどのように解決してくれるのか、ひとつずつ見ていきましょう。
コンバージョン率を向上するまでのプロセスをわかりやすく説明するために、リーチ&フリークエンシー広告を3つの段階に分けて考えましょう。この3つの段階すべてにおいてユーザーのエンゲージメントを得ることでコンバージョン率アップに繋がるのです。まず第1段階として、人々にブランドを知ってもらうための広告を一定期間表示します。次の第2段階ではユーザーの課題感を浮き彫りにするような広告を見せます。そして第3段階で自分の製品がユーザーの悩みを解決するのにピッタリのものだとアピールするのです。
ImageSource: http://cultofdigital.com/ad-sequencing-on-reach-and-frequency-campaigns/
何度も広告疲れを起こしていては、キャンペーンの意味がありません。キャンペーン期間中に様々なデザインの広告を表示することで、ユーザーを飽きさせず、企業に対しても好印象を抱いてもらえるのです。
Image Source: http://pandoraforbrands.com/solution/dynamic-display-ads/
すでにアプリへの関心を示している顧客に対し広告を表示する場合には、顧客がアプリを必要とするような状況にあることを前提として施策を進めることができます。新規ユーザーにリーチしたい場合には、アプリをダウンロードするだけでなくその後もアプリを使い続けてくれる人をターゲットとすることが重要です。
アプリを継続的に使ってくれる人を顧客として取り込むことができ、LTVが向上します。価値の高いユーザーにリーチできるということは、リテンション率を上げると同時に、LTVの向上にも繋がるユーザーにリーチするということです。コンバージョンを得るには、価値の高い顧客を獲得する他ありません。広告を次々と配信することで、アプリに対するエンゲージメントを再度獲得する機会も得ることができます。
アプリのプロモーション施策にリーチ&フリークエンシー広告を導入すれば、様々なチャネルでの展開を見込めます。ソーシャルネットワークの中でも人気の高いFacebook広告で利用可能なリーチ&フリークエンシー広告作成のテクニックを見てみましょう。
「Facebook」が提供している広告プラットフォームでは、ひとりのオーディエンスに対し最大50種類もの広告を用意でき、それをオーディエンスのニーズに合わせた日程で表示することが可能となります。「Facebook」でリーチ&フリークエンシー広告キャンペーンを展開する場合の作業手順は、Facebook Businessを確認しましょう。
Image Source: https://www.facebook.com/business/help/1794229870813433
“「Facebook」でストーリー性のある広告を作成することにより得られるマーケティング効果”についての詳細は、「The Value of Storytelling on Facebook for Marketers」をぜひチェックしてみてください。下記では記事の中から、「Facebook」のリーチ&フリークエンシー広告の効果を示したグラフを抜粋しました。
ImageSource: https://www.facebook.com/business/news/value-of-storytelling-on-facebook
ユーザーに楽しんでもらえるキャンペーンを実施したいなら、「Snapchat」が最適です。「Snapchat」は2017年の始めに、”Discover”のチャネル内で連続的にメッセージを配信できるメッセージングツールを新たに導入すると発表しました。このツールは特にコンテンツ連動型のリーチ&フリークエンシー広告に適したサービスで、30秒の動画を、10秒ずつのクリップに3分割して表示させることができます。
「Snapchat」はストーリーを配信するという目的のもとに開発されたアプリです。”Discover”以外にも「Snapchat」が提供する機能が常にストーリーの配信に重点を置いてきたこともあわせて考えれば、「Snapchat」はリーチ&フリークエンシー広告に適したチャネルと言えるでしょう。
Image Source: https://reportgarden.com/2017/01/19/googles-twitter-fabric/
リーチ&フリークエンシー広告を施策として採用すれば、広告の費用対効果(Return On Ad Spend, ROAS)を高めることができます。ある特定のユーザーをターゲットとしてリーチ&フリークエンシー広告を表示することで、顧客と広告とのインタラクションが増加するため、費用対効果も高くなるのです。ターゲットを設定せず全員に広告を表示する場合と、理想的なユーザー像にマッチする顧客のみをターゲットとする場合では、費用対効果が大きく違ってきます。
広告を見てもらえないのは、アプリに価値がないからではありません。同じ広告が何度も表示されるせいで、ユーザーが見る気をなくしてしまっているだけです。リーチ&フリークエンシー広告を使って、ユーザーの広告疲れを解消すれば、彼らの関心を集めることができ、閲覧率が驚くほど向上するはずです。
広告にストーリー性を持たせることで、広告を見た人に感動を与えることができれば、プロモーション用のコンテンツにも関心を向けてもらえます。広告ではプロモーションする製品が、ユーザーに貴重な経験を提供するものだと伝えることが重要です。見る人の心に響く広告でなければ、顧客から思うような反応は得られません。
今回はリーチ&フリークエンシー広告の重要な特徴を紹介しました。リーチ&フリークエンシー広告の目的は、アプリをできるだけわかりやすく紹介し、ユーザーにアプリへの関心を抱いてもらうことです。リーチ&フリークエンシー広告を活用すれば、これまで以上に多くのロイヤルユーザーを引き付けることができます。広告キャンペーンにリーチ&フリークエンシー広告の導入をぜひ検討してみてください。
この記事は、AppSamurai社のブログ"Everything You Should Know About Sequential Ads"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.
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