0から始めて230万ダウンロードされるアプリを作った話 - パート2 -

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2020.06.01
0から始めて230万ダウンロードされるアプリを作った話 - パート2 -

目次

はじめに

この記事ではMedium上に掲載された記事How I got 2.3 million app downloads (without spending a cent on marketing)を全4回にわけて紹介します。

パート1では著者がアプリを開発することを決めてから、アプリを開発して、いくつかの施策を実践するまでを追いました。

パート2で著者は売り上げを増加すべく、アプリに機能を追加したり、ブログを書いてみたりとアプリ内外の施策を打ちます。

アプリを無料にしてみる

アプリを無料にするタイミングは今しかないと思いました。以前にも価格変更を行った経験があり、それがどのくらい大きな影響力をもっているのか知っていたからです。そこで私が住んでいるオーストラリアでは夜遅く、アメリカでは人々が朝起きてくる時間にアプリを無料に変更して床につきました。その結果とても面白いことが起こったのです。下のグラフと表がすべてを示しています。

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私は言葉を失いました。3日間で216,718ダウンロード、1日平均72,000ダウンロードは有料の時の1日平均28ダウンロードと比べて2500倍以上です。

このアプリはiPad向けのフィットネスアプリとして世界68ヵ国で1位を獲得し、iPhone向けのフィットネスアプリとしては世界49ヵ国で1位を獲得しました。また、世界12ヵ国で総合トップ10に入り、下の画像にあるようにオランダなどの国ではトップ5に入ったのです。

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ダウンロードの大多数を占めるアメリカのApp Store iPadの総合ランキングでも25位に入りました。

また、素晴らしいレビューも獲得しました。(ちなみに、これらのデータを収集したのは私の作ったAppbotです。)

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これらによって「イチオシ無料アプリまとめ」といった類いのサイトや有料アプリを売ろうとする企業からのメールがとてもたくさん来るようになったのです。私の仕事仲間がこれらに対する賢い対応を思いつきました。

この時点でこれ以上実験のことを秘密にしておくことはできませんでした。私は他4人にこの実験のことについて話し、彼らに誰にもこのことは言わないようにお願いしたのです。私は目の前の数字をいまだに理解しきれずに眺めていました。今でも、どうして無料にしたことでこんなにうまくいったのか説明がつきません。私がアプリのプロモーションをしたわけではないことは明らかですし、記事に取り上げられたわけでもないからです。

ブログ記事を書いてみる

ここまでがこの時点までに何が起こったかを記したブログ記事での最初の部分になります。このブログ記事は2万弱のビュー、220ツイート、Facebookでは50シェア、そしてHacker Newsのトップページで2番を獲得するなど、そこそこうまくいきました。Hacker Newsのトップページを飾ることがどんなプロダクトにとっても成功を示していることは皆さんご存じですよね?

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盛者必衰の理

ダウンロード数が減り始めると、その減り方は急激なものでした。Hacker Newsのトップページを飾ってもなんら目に見えた効果は無かったのです。

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アプリ内課金

アプリ内課金については好意的に思っている部分とそうではない部分があります。現在アプリのトライアルができる最も良い手段だとは思いますが、多くのデベロッパーに乱用されているからです。(子供向けアプリはその悪い例です。)

筋トレの時間とセット数の設定を更に融通の利くものにしてほしいという要望を数多く受けていたので、Proバージョンへのアップグレード機能を導入するのには最適なタイミングでした。

数ドルでシンプルないくつかの追加機能が利用できるようになるのです。

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アプリ内課金は有料ダウンロードと比べると、どのような結果になったと思いますか?このアプリでは収益が1日あたり約$22から約$65へ、3倍以上の増加となりました。アプリ内課金へのCVRは1日のダウンロード数あたりおよそ2-3%でした。

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App Store の説明文を翻訳する

50%以上のダウンロードはアメリカから行われたもので、カナダ、オランダ、フィリピン、そしてイギリスのDL数はアメリカの10分の1程度でした。

私が知っている中で、今までにうまくいったことのある施策の1つはそれぞれの国のApp Storeに対応して、説明文を翻訳するという施策です。そこで、いくつかのおすすめを元にポルトガル語、日本語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、そして中国語(簡体字)に翻訳しました。このhttps://www.icanlocalize.comを使って約$100ほどでできました。

しかしながら、これらの国々からのダウンロード数に影響はなかったので、この実験は失敗に終わったといっていいでしょう。

ユーザーにヒアリングする

Appbotのレビューやサポートメールで長いこと求められていたのは筋トレの記録機能です。そこで、アプリ内課金の一部として追加しました。

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この機能追加により、アプリ内課金の売上が1日あたり約$75に上昇しました。

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フラットデザイン

フラットデザインであることで2つ問題が繰り返し浮上しており、その2つの問題は両方ともこれはタップできるボタンか分からないというものでした。

まず1つ目は実際にタップすることができる列についてです。これは違うページに遷移できることを示すマーク「>」を付けることで解決できたと思っています。

もう1つは筋トレの記録を見るためのカレンダーアイコンのボタンです。ユーザーはこれがタップできることに気づかないようです。

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おわりに

パート2で著者は売り上げを増加すべくアプリ内外に施策を打ちました。アプリには課金機能を追加し、このアプリの開発についてブログを書いたのです。その効果は大きく、売り上げは1日平均で3倍以上に伸びました。

パート3ではアプリに良いレビューやフィードバックをもらうためにある施策を導入します。お楽しみに!

この記事は、Medium上の記事" How I got 2.3 million app downloads (without spending a cent on marketing)"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Medium in English under the permission from the author.

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