“Angry Birds”と言われたら、子どもから大人まで、誰もが眉毛が太いあの赤い鳥を思い浮かべると思います。今回は、どのようにして『Angry Birds』がここまで有名になったのかご紹介します。
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画期的なアイディア
『Angry Birds』はフィンランド発のアプリです。このアプリが成功に至るまでには数々の失敗がありました。「Supercell」の『Clash of Clans』もフィンランド発のアプリです。しかし、フィンランドに行けと言っているのではありません。どんな場所でも真剣にユーザーと向き合えば、優れたアプリは作れるのです。
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『Angry Birds』は何をしたのか?
『Angry Birds』のようなユニークなアプリがどのような施策を行ったのか見てみましょう。
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『Angry Birds』のASO
まずはアプリストアのプロダクトページを完成させることから始めましょう。マーケティングキャンペーンはリード獲得にとても有効です。アイコンやスクリーンショット、説明文などプロダクトページの要素をしっかりと作り込みましょう。
『Angry Birds』のプロダクトページを見てみましょう。スクリーンショットや説明文が丁寧に作られているので、一目見ただけでゲームの内容や仕組みがわかるようになっています。上記の要素ももちろんですが、アプリストアでアプリがフィーチャーされたときのためにプレビュー動画も作っておきましょう。
収益化のための戦略
収益化するためにダウンロードは無料にして、アプリ内課金の機能を入れておくといいでしょう。「 フリーミアム」とは、最初は無料で遊べますが、追加でスペシャルアイテムなどが欲しくなった時に課金するという仕組みのビジネスモデルです。
また、ゲームの画面上で他社のゲームアプリをプロモーションするという『Angry Birds』の戦略は効率的にユーザーのデータを集めることができるので、多くのゲーム会社が取り入れました。
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コンテンツマーケティング
Googleで”Angry Birds”と検索すると、検索結果画面にはゲームのプロモーションが一面に並んでいることが確認できます。『Angry Birds』やその生みの親である「Rovio」の公式ページではプロダクト情報から会社のマネジメントや戦略まで見ることができます。
公式ページを作ることも大切ですが、YouTube チャンネルやその他のSNSなども活用しましょう。
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ユーザーが作るコンテンツ
『Angry Birds』にはユーザーによるコミュニティがあります。ユーザーはゲームで遊ぶだけでなく、攻略方法や自分の考えを共有したいのです。
『Angry Birds』内でのイベントは、比較的簡単にスペシャルアイテムがもらえるのでとても人気があります。こういったイベントを行うことも、ユーザー獲得につながるのです。
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クロスプロモーション
クロスプロモーションについては以前の「モバイルゲームアプリの集客を伸ばす!クロスプロモーションのコツ」を参考にしてください。ここでは、もう一つ、コツをご紹介します。
「Rovio」を見ると、『Angry Birds』やその他のアプリ間で最大限にクロスプロモーションをしているのがわかります。ユーザーが最初に利用したアプリで心をつかみ、ブランドを好きになってもらうことが重要なのです。
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ポイント:ブランドをつくる
「Rovio」ではモバイルアプリ以外で50%以上の収益をあげています。公式ページでブランド関連のおもちゃや服などのグッズを購入することができるのです。これは、現代の子どもたちがキャラクターもののかばんやパジャマを好むという傾向を踏まえて戦略を立てています。
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まとめ
「Rovio」のように成功することは難しいかもしれませんが、決して不可能というわけではありません。どこから収益が得られるのかを見きわめて、ユーザーを楽しませ続けましょう。
この記事は、AppSamurai社のブログ"Mobile App Success Story: How Angry Birds Did It"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.