はじめに
Twitterアカウントを開設したものの、何からやり始めていいか悩んでいる方や、運用を始めたものの成果が見えず行き詰まりを感じている方へ。何のためにTwitterを運用しているのか、何を計測すればいいのか明確になっていますか?
この記事では効果的にTwitterを運用するためのノウハウをご紹介します!実際に当メディア「Growth Hack Journal」で実践し、一定の成果をあげた方法です!
効果的にTwitterを運用するための3つのステップ
1. 運用目的を明確にする
何のためにTwitterを運用するか明確になっていますか?ここがはっきりしていないと、ゴールのない道を走り続けることになり、曖昧な運用をダラダラ続いてしまうことになります。まずはビジネスゴールに基づいたTwitter運用の目的を明確にしましょう。例えば、Reproでは自社オウンドメディアの認知と集客をTwitter運用の目的にしています。
2. 目的を定量化する(KGIを設定する)
目的をはっきりさせても、それを達成するためのKGI(Key Goal Indicators)とは最終的な成果を測定するための指標のこと)が設定されていなければ定量的に効果を測ることができず、目的が達成できているのかどうか確認しづらくなります。したがって目的が決まったら、KGIを定めましょう。例えば、ReproではTwitterから自社オウンドメディアへの流入数(ツイート記事へのクリック数)をKGIに設定し、Twitterでシェアしたオウンドメディアの記事をいかにクリックしてもらえるかということに注力しています。
3. KPIツリーを作成する
KGIを設定することができたら、それを達成するために計測すべきKPIを設定しましょう。その際にKPIツリーを作ることで、KGIとKPIとの関係性が明確になり、具体的な施策の検討やそれによる効果検証を行いやすくなります。
▼メモ:そもそもKPIツリーとは?
KGIを頂点として、そのKGIを構成する要素を分解して施策が実行可能になるレベルまで落とし込まれた指標(KPI)の一覧がKPIツリーです。このKPIツリーの考え方はTwitter以外のソーシャルメディア運用やその他様々な企業活動に応用することがができます。
KPIツリーを作るときの考え方は、ツリーの一番上にくるKGIがどのように構成されているのか、その要素を順に分解していくことです。その際は下記2つの点に注意してください。
①必ず数値として管理できるものをKPIに設定する
②KGIとの関係性を考えながら「モレなく、ダブりなく」を意識する
KPIツリーについてはこちらの記事もご覧ください!
アプリ事業のKPIツリー!具体例を用いて設計方法を解説
ここまでで効果的にTwitterを運用するための3つのステップを見てきました。この3つが完了すれば運用の土台はもうバッチリです!続いて具体的なKPIツリーの作成例を見ていきましょう。
ツイート記事へのクリック数をKGIにした場合のKPIツリー
TwitterにおけるKPIツリーは何を最終的なゴール(KGI)にするかによってその構成が変わってきます。例えば、グロースハックジャーナルの場合、自社オウンドメディアへの集客が目的なので、今回はツイート記事へのクリック数をKGIにした場合のKPIツリーをご紹介します。下の図がそのKPIツリーになります。以下で詳しく説明していきます。
各KPIの意味
①Click:
ツイートのURLへのクリック数
②Total impression:
1ツイートあたりの総インプレッション数
③CTR:
1ツイートあたりの総インプレッション数のうち、クリックしてくれた人の割合
④1st follower impression:
自分のアカウントをフォローしてくれている人のインプレッション数
⑤2nd follower impression:
1stフォロワーのフォロワーのインプレッション数
⑥Number of 1st follower:
もともと自分のアカウントをフォローしてくれている人の数
⑦Active%:
起動してツイートを見た人の割合
⑧Previous number:
前週のフォロワー数
⑨Changed number:
新しく増減したフォロワー数
ツリー構造の説明
まず、ツイートした記事のURLのクリック数は総インプレッション数とCTRの掛け算から出すことができます。ここでの総インプレッション数は1ツイートあたりの総インプレッション数を表しているので、全体の総インプレッション数を出すにはツイート数をかけます。
総インプレッション数はフォロワー(1stフォロワー)とフォロワーのフォロワー(2ndフォロワー)のインプレッション数で構成されます。なぜ2ndフォロワーのインプレッション数が出てくるかというと、
記事をツイート
↓
フォロワーがリツイート
↓
フォロワーのフォロワーにも届く
↓
その内の何人かが見る = 総インプレッション数に含まれる
という流れです。( ※もちろん2ndの下に3rdや検索流入なども考えられますが、数値を出すのが難しいためここでは省いています。)
インプレッション数は全ての1stフォロワーのうち、あなたがツイートした時間帯にTwitterを利用していてあなたのツイートを見た人の割合で算出されます。例えばアカウントのフォロワーが100人で、あなたがツイートしたときにTwitterを利用している人がだいたい6割であればインプレッション数は 100 × 60% = 60です(※2ndまでは計測が難しいためここでは省いています。)
フォロワー数は前回までに測定したフォロワー数(Previous number)と新たに増減したフォロワー数(Changed number)の差異から算出されます。例えば、前週までのフォロワー数が100人で、新たにフォロワーが50人増えて40人にアンフォローされたら、その週の合計フォロワー数は110人になります。
最後に
効果的にTwitterを運用するためにはまず運用目的を明確にし、目的を定量的な指標(KGI)として設定します。その際にKPIツリーを作ることによって、KGIとKPIとの関係性を明確にし、より具体的な施策の検討や効果検証を行いやすくすることができます。
いかがでしたでしょうか?次回は0今回作成したKPIツリーを元に、KGIであるクリック数の目標値を算出する「Twitterのシミュレーションモデル」について解説します!第二回以降はこちら