検索順位とビジビリティを台無しにするApp Storeのプロダクトページ 間違いと改善方法

Repro Journal編集部
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2024.05.22
検索順位とビジビリティを台無しにするApp Storeのプロダクトページ 間違いと改善方法

目次

【ASO調査データ】App Storeのプロダクトページで犯しがちな間違い」では、アプリパブリッシャーやデベロッパーがプロダクトページで犯しがちな間違いについて、調査データを基に紹介しました。この記事では「ビジビリティと検索順位」に影響を与える間違いを改善する方法を詳しく紹介しています。

この記事は、SplitMetricsのブログ “App Store Product Page Mistakes Killing Your App’s Visibility and Conversions” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。原文記事を3回に分けて掲載しています。

【第1回】プロダクトページの間違いについての調査結果へ

【ASO調査データ】App Storeのプロダクトページで犯しがちな間違い

「【ASO調査データ】App Storeのプロダクトページで犯しがちな間違い」を見る

クロスローカリゼーションを実施していない

「App Store Connect」では、アプリのタイトル、サブタイトルはそれぞれ30文字、キーワードのフィールドは100字以内と定められています。その文字数の合計はわずか160文字であり、アプリの機能や関連キーワードまで含めようとするとその制限は非常に厳しいものといえます。

文字数制限がなく、もっとたくさんのキーワードを追加できたらよいのにと思ったことはないでしょうか。そこでクロスローカリゼーションの出番です。異なる言語のメタデータを使用することで、文字数制限を拡張することができるのです。

分析対象を主にアメリカのアプリに絞っているので、この地域での挙動について詳しく説明します。

【図】複数言語に対応していることを示す、App Store Connectのスクリーンショット出典:App Store Connect

アメリカでは「English (U.S.)」に加えて、9つの言語がインデックスされています。これは、「各言語に翻訳したキーワードをたった100文字のフィールドに詰め込まなくて済む」ということを意味しています。「English (U.S.)」には英語のキーワード、「Spanish (Mexico)」はスペイン語のキーワードをという形で言語ごとに設定することで、文字数制限は9倍に拡張されるのです。そして、設定されたキーワードはアメリカでのApp Store内検索に影響を与えます。

メタデータのキーワードに重複がある

分析したアプリの38%がタイトルとサブタイトルの文字数制限である30文字を十分に活用できていませんでした。これはタイトルとサブタイトル、キーワードのフィールドでキーワードを重複して使用していることを意味しています。

キーワードの重複には、アプリのインデックスを増加させる効果はありません。App Storeのアルゴリズムは複数回登場するキーワードを「関連性の強さ」として認識することはないのです。キーワードの重複は、ユーザーに対してアプリの機能に関する情報を与えることもなく、ただ貴重な文字数を浪費するだけのものといえるでしょう。

【図】メタデータのキーワードに重複があるアプリの例

重複しているキーワードは他の関連キーワードや同義語に置き換えましょう。より広範囲なキーワードでランクインすることが可能になります。

タイトル・サブタイトルが短すぎる

アプリのタイトルとサブタイトルは非常に重要な役割を果たしています。検索結果のパフォーマンスに影響を与えるだけでなく、ユーザーがアプリを発見するための一助にもなっているからです。

タイトルはユニークかつキャッチーで、アプリによって何が実現されるのかが伝わるようなものにしましょう。サブタイトルは、アプリの機能や利点などの具体的な追加情報をユーザーに提供するために利用します。また、サブタイトルをキーワードを盛り込むフィールドとして活用するのもいいでしょう。疑似的に文字数制限を拡張することができます。

【図】タイトル・サブタイトルの適切な活用法を示すアプリの事例

分析したアプリの37%はタイトルとサブタイトルの貴重な30文字を十分に使いこなせていません。このふたつのフィールドはApp Storeの検索アルゴリズムにおいて最も大きなウェイトを占めています。30文字を最大限に活用し、検索ボリュームが大きく、関連性の高い重要キーワードはここに盛り込むことをおすすめします。ユーザーが理解しやすいメッセージに価値のある検索キーワードを組み合わせるのです。

低パフォーマンスキーワードを使用している

キーワードのパフォーマンスをトラッキングしましょう。事前にキーワード調査を行ってください。100から200ほどのキーワードリストを作成し、人気やビジネスとの関連性に基づいて優先順位をつけるのです。App Store内の検索で人気のないキーワード、いわゆるパフォーマンスの低いキーワードは可能な限り使用し内容がよいでしょう。

ただし、戦略やアプリのパワーによって重視するキーワードは異なります。検索ボリュームの多いキーワードで競争する力がない場合は、比較的、人気の低いキーワードを狙ってスタートするのもひとつの手段です。

非効率的なASO戦略を採用している

ここまで説明してきた間違いを修正してもアプリのランキングが依然として低い場合、それはASO(アプリストア最適化)対策の戦略がうまくいっていない証拠です。根底から見直してみたほうがいいかも知れません。

アプリのビジビリティとオーガニックによるダウンロードの確保において、効果的なASO戦略は最も重要な要素です。メタデータのテキストの長さが適切で、重複するキーワードもなく、関連検索キーワードの組み合わせやクロスローカリゼーションも取り入れられているとき、そのほかにどのような問題が考えられるのでしょうか。

もしかすると、競合アプリと上位表示争いができるほどに、「有効なシグナル・指標」を持っていないことが原因かもしれません。有効なシグナル・指標とはダウンロード数や評価、レビュー数などです。このような場合、検索順位は下位に止まり、ユーザーはそのアプリを見つけられないでしょう。

セマンティックコア(アプリ、プロダクトページが持つ本質的な意味)を構築する際は、幅広くキーワードのデータ(検索結果の数を含む)を分析し、そのキーワードでの検索結果上位のアプリ、自社のアプリのパフォーマンスを比較することが重要です。

アプリの指標とビジビリティのスコアが向上すれば、検索ボリュームが大きく競合度の高いキーワードにチャレンジできるようになります。ASO対策で長期的な成果を得るためにはアプローチを反復的に行い、段階的な戦略を策定することが重要です。

【第1回】プロダクトページの間違いについての調査結果へ

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