2020.11.04

iOS版よりも先にAndroid版アプリを開発すべき理由

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先週、私たちは『Sitcomd』(撮った動画を90年代の有名なドラマのイントロ風に加工できるアプリ)や『Arbor』 (プロジェクトを簡単に管理するためのツールアプリ)に続く今年三番目の国内向けプロダクトである、『Pocket Buddy』 (大麻などの希少植物を栽培するゲームアプリ) をリリースしました。

『Arbor』と『Pocket Buddy』のどちらもが『Product Hunt』においてナンバー1を記録し、『Pocket Buddy』が最初の週のうちに1,000もインストールされたので、私たちはとても興奮しました。このアプリのリリースまでの過程を聞いたらあなたは驚くかもしれません。私たちはiOS版より先にAndroid版でアプリをリリースしました。Android版で先に収益が出てからiOS版でリリースすることで、結果としてさらに成功したのです。

実際、Android版で先行リリースしたことはiOS版に移行した際、非常に助けになりました。こういった話はあまり聞いたことがないかもしれませんが、私たちはこのリリース過程から「Android版を優先して開発することには意味がある」ことを学んだのです。

この記事で分かること

Android版から開発を始めた理由

アプリ開発業界において、誰もがiPhoneアプリのことを意識して開発します。全てのApple製品と同様に、AppleのApp Storeは、まるでそれが最良の選択肢であるかのように見える輝きを放っているのです。一体それはなぜでしょうか? 市場を見ると、Androidの利用者数はiPhoneの利用者数をはるかに上回っており、このトレンドは今も続いています。アメリカだけで見ても、Androidは市場の主導権を握っているのです。

確かに、Appleは「There’s An App for That 」キャンペーンによって人の心を捉えたことで、AppleのApp Storeの方が先に人気に火が付いたかもしれません。しかし、Google PlayはApp Storeより20万個も多くのアプリがあります。そして、恐らく最も重大なことは、2015年にGoogle Playにおけるアプリのダウンロード数はApp Storeの2倍だった、ということです。

鋭い読者なら、ここでApp Storeの収益総額がGoogle Playの75%以上高いことを指摘するでしょう。確かに、App Storeは未だに開発者にとって最も儲かるプラットフォームかもしれません。完全に無視するべきではないでしょう。しかし、そうだとしてもiOS版よりも先にAndroid版でアプリを出す戦略にはメリットがあるのです。

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Androidのおかげで素早く開発サイクルを回すことができ、 写真ブースのような機能も可能になります。

RDでありながら収益を生む

Androidでアプリを出す大きなメリットは、素早く開発サイクルを回せることです。

例えば、Google Playでアプリをリリースするためにかかる時間が約2時間である一方、App Storeでリリースが可能になるのは早くても4、5日かそれ以上で、Appleの場合は大体、最終的な許可が出されるまでさらに待たねばなりません。

さて、どちらの環境の方が学びが多いと思いますか? 『Pocket Buddy』をリリースする際、iOSよりも先にAndoridでリリースしたのは、その方がより多くのことを学び続けることができるからです。Androidでリリースすることによって実際のユーザーを獲得することができ、彼らから学び、そして素早くフィードバックを反映させることができます。このようにAndroidの環境は柔軟性があるので、iOSの環境よりもずっと簡単に開発サイクルを回すことができるのです。

ユーザー獲得のコスト

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ユーザーの獲得にはiOSの二倍の費用がかかります。

リリースが簡単ということだけが、Androidでアプリを先行リリースする理由ではありません。『Pocket Buddy』をリリースした際に、Androidにおけるユーザー獲得コストはiOSと比べ59%も安く済んだのです。これによって、アプリのテスト段階においてアプリを検証するための実データを提供してくれるようなユーザーを獲得する余裕ができます。それはつまりユーザーにとってさらに魅力的なアプリにすることができるということです。

さらに、早期に検証し、開発のサイクルを回すことは、私たちに他の重要な事実、つまり正確なターゲットユーザーは誰なのかということを教えてくれます。 iOS版よりも先にAndroid版でリリースすることによって、多くの費用を掛けることなく、多くのユーザーを見つけ、リサーチをすることができるのです。

これによって、ユーザーがアプリを使う方法や理由や、アプリから何をユーザーは得たいのか知ることができます。また、私たちがリリースしたアプリ(大麻を育てるアプリ)のターゲットユーザー(スマホゲーマーと麻薬愛用者)のほとんどがAndroidで始めたことも教えてくれました。

もし私たちが最初にアプリをリリースするプラットフォームとしてiOSを選んでいたならば、ターゲットの大半を失っていたかもしれません。 Android版で先にアプリをリリースすることで、大金を費やすことなく、沢山のことを学ぶことが出来ました。

そして同時に、iOSアプリ市場で成功するためのアドバンテージを獲得し、素早い開発サイクルのおかげでより充実したプロダクトを実現できたのです。 私たちがiOS版をリリースし始めた時には、総花的な費用の投下ではなく、効果的な広告のターゲティングができるようになっていました。

大衆の意見に流されすぎてはいけない

もしあなたが新規アプリの開発を考えていて、そのアプリでグローバルに成功したいと思っているのなら、助言したいことがあります。それはiOSより先にAndroidでリリースすることです。

Google Playはアプリの検証と開発サイクルを回すという点においてiOSより充実した環境であるため、予算を枯渇させることなくユーザーベースを成長させることや、顧客のリサーチをすることができます。聞き込み調査をすれば、iOSでアプリをリリースする際は、さらなる知識を持って、よくターゲットを絞れた状態でリリースをすることができるでしょう。

以上が私たちの経験であり、将来的に新規アプリを開発する際は、またこの手法でAndroid版の開発からスタートさせようと思っています。リーン開発(製造業を中心に展開されているリーン生産方式の考え方(リーン思考)を、ソフトウェア開発に応用した手法であり、アジャイル開発手法の1つと位置付けられている)や早期にリリースすることに賛成なのであれば、試してみる価値はあると思います。

この記事は、Medium上の記事 “Why Android-First Development Makes Sense“を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Medium?in English under the permission from the author.

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